「あたしちょっと水浴びてきていい?」 「いーよ~」 「あ、でも気をつけてくださいね?あんまり長くいると危ないのでできるだけ早く帰ってきてくださいね」 「うん。わかった」 盛り上がる唯たちの声を背にして一人海へ向かって歩く。 「わっ…キレー…」 波打ち際まで行くと腰を下ろした。 湿った砂の上に薄ピンク色の貝殻をみつけた。 「桜貝だ…」 太陽の光を浴びてキラキラ輝いてる。 足に海の水がかかって気持ちがいい。