死ななかったわたしは、今日もミルクティーを飲む。 甘ったるい茶色の液体はわたしの体を巡る。 水が地球を循環するように。 彼はわたしに置き土産をしていった。 金属の塊。ニッケル合金と固体の鉄。 冷え切ったそれは、六千度の愛。 紛れもなく、彼の内核。 対流するマントルよりも、どろどろに融けた外核よりも熱い愛。 「ありがとう、いただきます」 きっともう二度と土を食べようなどと思わないだろう。 きっともう二度と大量の食物を一度に食べたりはしないだろう。 わたしは躊躇せず、その愛を飲み込んだ。