「君は昨日埋まっていたと言ったが、何処に埋まっていたと言うのかね?」 「土だ」 「そうか」 彼女は土が好きなのだろうか。 雨に濡れた土の匂いが、体の表面だけでなく体内からもする。 「随分たくさん土を喰ったようだな」 「どうしてわかった」 大して不思議にも思っていない口調。 何故わかったか?その問いに答える義理はない。 「腹を壊すぞ」 「土を喰って死ねるなら本望だ」 「遺言は書きたまえよ。土葬にするように、とな」 「くっ。面白いことを言うな、あなたは」