「綾…大本の友達と付き合ってたんだ…」


「そういう付き合いじゃないです!」


「でも、寝たんだろ?」


「…」


「まあさ、俺も結婚してるし…言える立場じゃないから、綾が他の男に行っても引き止める権利なんてないさ、でも…やっぱり…俺はやだよ」


「奥さんとは、仲直りしたんですよね?」


「…」


半分 逆ギレしてた。段々、早瀬さんのやり方に不満を感じてたから…。


結局、大本君の上司として、早瀬さんだけが面会をして、警察を出た。


帰りの車の中で、初めて私は早瀬さんのやり方を非難した。

早瀬さんは必死に自分を正当化しようとしてた。


「私の事…そんなに引き止めたいなら、Xmasは私を1人にしないで下さい。」


究極の我がままをつきつけた。


街路樹のイルミネーションや街はすでにXmasバージョンに姿を変えようとしていた。