「あれ?あそこ歩いてるの綾じゃね」

校舎の2階の窓から彼だった藤波正明の親友

平井勇気がぼやいた

「! ?」

直ぐに下へ目を送る

「まったく、わけわかんねぇ アイツ最悪だよ」


と不機嫌そうに目をそらしながらつぶやくと、勇気は

「なぁ、もう一回ちゃんと話してみたら?」

と心配そうに正明にうながすが

「アイツと居ると重いんだよ」

と振り向きながら正明は手に持っていた缶ジュースを窓の下の私へ投げつけた。