それ以来お姉さんとはメル友になり、良くやり取りしてた。

引っ越し先も決まり

忙しい毎日で、ふと今までずっと聞きたかった言葉を聞こうと思った。


悟史さんに


電話しようと決めた

｢もしもし｣


｢あや…だ…よ｣


｢あぁ…良くわかったね番号｣


｢たまたまね。元気にしてるの？｣


｢まぁね。綾は？｣


｢また…結婚しちゃったよ…｣


｢そうだよな…あれから何年経つだ？普通はそうするよ｣


そう


いつだって、悟史さんは私を責めない。

いつだって、私を許してくれてた


今もまた、待たずに裏切った私を


自分のせいだと言って


私を許した。


むしょうに会いたくて仕方なかった。


｢会えないかな？会ってくれる？｣


｢俺も…綾に会いたい｣


次の休みに２人で良く遊びに行った新宿で待ち合わせた。


変わりのない姿にお互い直ぐ見つけ出す事が出来た。


｢綾は年とらないな(笑)｣


｢悟史さんだって、あの時のままじゃん｣


｢どこか入ろうか｣


｢飲む？｣


｢少しだけ飲もうか｣

歩き始めた悟史さんは昔のように


私に手を差し伸べた

自然に手をつないだ

｢何か離れてたのが嘘みたいだね｣


｢本当だよな本当に俺達こうしてるのが当たり前なのにな｣


お洒落な居酒屋で軽く飲んだ後


カラオケボックスに入り


久しぶりに悟史さんの歌を聞いた。