「どんな?」


「実はその子も結婚していたんだけど、離婚したんだ。」


「原因は賢ちゃんなの?」


「絶対違うとは言えない、でも…その時同じ会社の人の事が夢中でさ…」


「複雑…」


その時の自分を思い出しながら彼は話しを続けた。


「結局その人には振られてさ…一時マジストーカーだったかも(笑)」


「不倫だったの?」


「そう、でも…俺が一方的に好きだった」


やがて、横浜の港に到着して海辺に座りながら話しは続いた

5月の風はとても気持ちよく


今の私達にはぴったりの景色…


「そんな時にたまたま行った店で働いてたのが」


「今の子…ね」


「その時、丁度その子も色々家庭の事で悩んでてさ…良く相談に乗ってあげててそのうち、離婚して飛び出しちゃったんだ」


「若いの?」


「うん…まだ22だからね。まっ、子供もいなかったし離婚直ぐ方付いたんだけどさ…」


「だけど?」


「全然生活能力がなくて、金もないのに無駄遣いしたり」


「お金あげてるの?」

「なんか…責任感じちゃって」


「その子と…」


「あぁ…本当にそんな関係じゃないんだ一緒に暮らしてる訳じゃないし。生活管理をしてあげてるだけ」


なんか…


その子がうらやましい…