そっと、部屋を抜け出し国道沿いでタクシーを拾いアパートに急いだ。


どうしよう…


私は、悟史さんを



裏切ってしまった…

どうしようもない自己嫌悪


自分が許せなかった

ドアをそっと開けて直ぐにシャワーを浴びた


必要以上に体を洗い流した。


悟史さんはぼんやり起きているようだったけど


私を怒ることは無く

むしろ、帰って来た事に安心してるようだった


｢ごめんね…起こしちゃった？｣


｢…｣


あまり意識がないようだった事に


少しホットしてベットの中に潜り込んだ

悟史さんの腕が私の体を引き寄せて


私を抱きしめながら眠ってた


ごめんね…


ごめんね…


ごめんね…


３時間程寝た後


無情にも、目覚まし時計が鳴り響き


いつものように、会社へ向かった…


仕事の途中何度も睡魔に襲われ


おかげで、５０キロはあった体重がこの頃には４３キロになってた。


｢広瀬て痩せてるよね。うらやましいな｣


会社の仲間がつぶやいた


事情を知ってた友達は


｢あんたも、苦労すれば痩せるよ｣


｢えー。苦労はやだなぁ｣


｢綾はあんたが思ってるほど、楽してないの！｣


どうでもいいよ…


眠い…