「まっいいから、ほら!みんな暇そうだから一緒に飲もうよ!」


まだ、時間が早かったせいもあって他に客はなくみんな私が悟史さんの客であるために、カウンターのほうで立ってた。

「次のお客さんがきたら帰るね」


「じゃあ、帰れないや」


「何で?」


「だって次にくるの客じゃないから。ほら!こないだ、スカウトされたじゃん(笑)伊藤さん覚えてる?」


「はいはい…あの人」

「もう直ぐ来るよ(笑)いつも自分の所が始まる前に必ず寄るから」


「そうなんだ」


「噂をすれば…」


伊藤さんが現れた


「あれー?来てたんだ?」


「どうも」


「で、いつ来てくれる?うちの店」


「まだ、言ってるんすか?」


「いいって、それより本当に私でもいいんですか?」


「勿論だよ!ママも会いたがってるよ」


「じゃあ、働いちゃおうかな…」


「よし!決まりだな(笑)」


「でも、もしかしたらちょっと今住んでるとこから離れるかも知れないですよ」


「何処いくの?」


「まだ、分かんないけど」


もう、決めてた。
早瀬さんが見つかったら全て捨ててそばに行くって…