いつの間にか戻って来た彼が,私の名を呼んで手渡したのは。 “隣券” トナリケンと書かれた紙切れ一枚。 手作り感満載の券。 明らか商品券のパクりじゃないか。 「無くしたら…無効だよ。」 もぐもぐとコタツに消えた彼の顔はほんのり林檎色。 “有効期限:ずっと” 小さく書かれた文字に笑みがこぼれた。 ―fin―