彼の栗色の髪が揺れる。



……あのナマケモノが,動いた。



ノロノロと目的地(キッチン)へ向かう後ろ姿。



「サクが…動いた。」



これはすごい。感動した。



何もかもがスローリーで,見ていてイラッとする時もあるけど。



お堅いお付き合いは私には向いていないみたい。



サクに出会ってしまったから。



彼のゆるさの虜になってしまったから。