花嫁の証


「アベル…あたしが
あなたの所に帰って来た
のはあなたに伝えたい
事があるからだよ」


あたしの言葉に
分からないという表情を
見せるアベル





「私はあなたとは
一緒に生きる事は
出来ない…」




あたしの言葉に
しがみつく手に
力が入る





『何故?何故なのだ!!』



アベルは悲しげに
あたしを引き止める





「あなたは満たされた?
偽りの愛で満たされた?」



あの時と同じように
問い掛ける




『私は結衣花が
手に入ればいい…
それだけで満たされる』


あたしは首を振る




「あなたはそう
思いたいだけだよ…」




あたしの言葉で
アベルは狂ったように
叫んだ




『お前に何が分かるのだ!
私は…私はそれでいい…』