なにそれ…。





だから、キスしたり、あんな事言ったりしたわけ!?





「ありえない…。」

「は?」

「ねぇ、奏汰…ホントはあたしのことどう思ってるの?」

「…好きだよ。」





こっち向いて言ってくれなかったけど…。




嬉しすぎて、おかしくなりそう。





「楓は?」

「好きだよ…超好き…。だからあんな事されて傷ついたんだから!!」

「悪かったって言ってんだろ。」





なにそれ!




謝るときまで!





でも、嬉しいから許す♪






「奏汰、今日仕事は?」

「珍しく休み。」





良かった…。




奏汰は本気でモデルやってるから。





あたしのせいで休んだとかなったら最悪。





「奏汰?」

「ん?」

「あたしね…奏汰の優しいとこ大好き♪」





なんか、すごく言いたくなったんだ。





「楓。」

「ん?」

「あんま可愛いこというと襲うぞ!」

「やっ…ん…!」

「…今はキスまでにしてやるよ。帰るぞ。」





不意討ちでキスされて真っ赤なあたしは、

無言で奏汰と手を繋ぎながら教室に戻った。