これって…




俗に言う、告白?





初めてなんですけど!





でも…。






「ごめんね。あたし、好きな人いるんだ…。」





あんなことされてもやっぱり好きなんだって思い知らされる。





あたし、重症。





「もう…無理だけど。」

「なら…俺にしなよ。試しに1週間でもいいから。」

「そんなことしたら、君が傷つくだけだよ?」






名前…知らない。





「どうしてもダメ?」

「ごめん、ダ…」

「ダメだよ。」

「え!?」





あたしが言う前に、声がした。





うしろを見ると…。






「奏汰…?」

「館木。なんだよ?」

「楓は俺のなんだ。ごめんね?」

「そっか…。じゃぁな。」




名無しくんは去っていった。




「なんで…いるの?」

「助けに来た?」

「名無しくんは悪い人じゃない!」

「名前知らないのかよ!!」





しかも…俺のって…。





どういう意味…?





「さっき洸輔と神楽に怒られたし。」

「あぁ…。」

「…悪かった。」

「へ!?」





今、謝った!?




あの奏汰が!?





「あれは…怖かったんだよ。」

「怖かったって…なにが?」

「お前の返事聞くのが。」