そのあとは憂鬱すぎてヤバイ…。





「楓、神楽から聞いた。あとで叱っとくから。」

「いいよ、別に。」

「アイツ、俺様すぎて素直じゃねぇのお前も知ってるだろ?」

「知ってるけど?関係ないじゃん?」

「鈍感…。」

「はぁ!?」






意味わかんないし!!






帰る途中で奏汰に会ったらどーしよ…。





あ、でも仕事かな?





って…意味のないこと考える。





フラれた訳じゃないのにな…。







憂鬱な時間は過ぎて、もう放課後。




「楓。お呼びだし。」

「へ?」




帰ろうとした直前、あたしは、呼び出された。





隣のクラスの男子だ。






「帰るとこだったよね。ごめんな。」

「ううん!大丈夫!」





そのまま、体育館裏に連れてかれた。






「んと…どうしたの?」

「あのさ…今彼氏いる?」




一瞬ビクッてなった。




けど。





「別に?」





これしか言えない。





「そっか…。俺さ、有澤が好きなんだよね。」

「えぇ!?」

「付き合ってくれない?」