幼なじみは俺様彼氏

◎奏汰



「そんなに楓心配?」

「…うるせ、クソ親父…。」





心配。




超心配。




だって俺がいなくたって学校普通にあるし!!




つか…バレンタイン近いし!!





限りなく心配。





「大丈夫だって〜。あたしがいるし♪」

「香保里…サンキュ。」

「なぁ、俺と香保里と態度ちがくね?」

「ちがくね。」





親父に構ってるヒマないのよ…。




心配なのは、写真集のことも。





なにげに海外初だし。






「お前が思った通りにやれ。」

「親父…。」

「奏汰、海が初めて海外行くときと同じ顔してる。そんで、今海が言った言葉はあたしが海に言った言葉〜。」

「余計なこと言うなよ…。」





あのUMIもこんな風に緊張してたのか…。




なんかいつもの俺復活かも。





「まぁ、俺なら余裕だな!!」

「さすが我が息子!」






親父感謝。




んでもって、絶対UMIに勝ってやる。







「頑張ってこいよ。」

「おう。」

「楓のことは俺らに任せろ。」

「おう。」





こうして乗った飛行機。