幼なじみは俺様彼氏

いきなり報告。




ビックリする。




奏汰深刻そうな顔してるし。





「頑張って?」

「え、海外なんだけど大丈夫?」

「海外!?」

「うん。」





それは…。




奏汰には頑張ってほしい。




だから応援してる。




でも海外…。



遠いよ…。





「頑張るしかないじゃん。バカ奏…。」

「まぁそうなんだけど。」

「超スタイルいいお姉さんと浮気しないでね?」

「うん。当たり前。」

「バレンタイン当日に帰ってくるの?」

「うん。」

「いつ行くの?」

「明日。」

「明日!?」





なんで言うのがギリギリ!?




心の準備なにもしてない…。





「実はさ、昨日の夜決まってさ?」

「行ってらっしゃい…。」

「さみしい?」

「うん。」

「じゃあはやく家帰って俺を充電させとく。」

「へ!?」





奏汰に手をひかれてダッシュ。




あたし見ての通り体育会系じゃないんですけど…。





「ただいま。」

「た、ただ…いま…。」

「楓!?」

「飯食ってきたから!」

「あ、そう。」