幼なじみは俺様彼氏

今すぐ出て、




「なにしてんの?」




って言えたらカッコいいけど。





今のネガティブな俺には無理。






だって来た道戻ってる。





俺ってこんなんだった?






「ただいま…。」

「おかえ…暗っ!?」

「寝る。」

「え…あ…おやすみ?」





でも、イライラしてきて寝れないし。




つか、楓帰ってこないし!!




明日イヴだぞ!?






「親父!!」

「奏汰?寝たんじゃねぇの?」

「寝れねぇ!!酒!!」

「明日に響かない程度にな〜?」





そう言って親父は俺にビールを持ってきた。





親父神。





2本くらいでやめる予定だったけど、とまんねぇ。






「おい、奏汰!!もう7本だぞ!?」

「うるせぇよ。」





楓今頃ユウキとラブラブ?




うぜぇ!!







「ただいま〜!!…酒くさ!?」

「楓!!奏汰とめろよ!!」

「え!?うわっ、酒!?」






しばらくして帰ってきた楓にすがりつく親父。




爆笑してる楓がムカツク。




笑ってんなよ!?





「…寝る。おやすみ。」

「え!?部屋戻らないの!?」

「…。」




ごめん、寝てねぇ。




でも…イヴの前に別れたら俺は死んでしまう。




と思う。