そのあとは、たくさん奏汰と遊んだ。




楽しすぎ!!





「あ、ちょっと待って。」

「え?」





奏汰が入ったのはジュエリーショップ。




今、若い子に人気のとこ。




「うわ…。」





高っ!!




みんなどうやって買ってんの…。





「楓、おいで。」

「はーい。」

「手、出して?」

「?」





言われた通り、手を出した。





そしたら、奏汰が指輪をつけた。




「奏汰!?これ…。」

「プレゼント!!俺のは色違いのこれ。」

「奏汰…!!」

「左手にはまだつけれねぇから、右の薬指な?」






こんななんでもない日に突然…。




涙がとまらない。





「と、とりあえず店出るか…。」

「…ん。」





近くの公園のベンチに2人で座った。





涙はまだ出る。





「泣くなって〜!!」

「奏、コレ…高かったでしょ?」

「俺を誰だと思ってんの?」





カッコイイことばっかしてくれちゃって…。





「コレあれば、離れてても大丈夫。明日の撮影も。」

「うん…!!」