幼なじみは俺様彼氏

「…複雑。」

「俺もだ。」

「売れるね。」

「売れるな。」





すごいよ、カエちゃん…。




すぐ終わった撮影。






「おつかれさま!!」

「ありがとうございました♪」

「KAEちゃん、良かったよ!!」

「ホントですか?緊張したぁ…。」






緊張してたんだ?




気の抜けた今の顔もカワイイ。





スタッフと少し話した楓は小走りに俺の方に来る。





カワイイ…。






「奏汰!!」

「おつかれ。」

「どうだった!?」

「…ヤバイくらい良かった。カエちゃん天才だと思う…。」

「あはは!!」




冗談じゃないですけど!?





「KAE。」

「か…UMIサン!!どうでしたか?」

「ダメ出ししたかった…のにするとこなかった。」

「ホント!?やったぁ♪」





そのあと、楓が着替えに行ってる間に俺は次の仕事の時間になった。





「んじゃ、親父。俺仕事だから行くね。」

「ん。行ってこーい。」

「楓、頼んだからね?」





そして、俺はそのスタジオを後にした。



うん、いいもの見れた。