幼なじみは俺様彼氏

「ふふふ…俺がカエちゃんのデビューの時間を知らないわけがない…。」

「奏黒い…。」

「驚く顔が楽しみだ〜♪」

「性格わるー…。海似だからかな…。」







香保里の悪口だって気にしねぇ!!





超ノリノリで仕事場に行ったら、和が見学に来てた。





どうやら、勝負までは絶対俺とは撮らないみてぇだな…。





テンションがた落ちなんですけど…。





はやく終わらせて楓見に行くんだ…。






「始めまして、奏汰くん。」

「…始めまして、和さん!!」





初めまして、ねぇ…。





お前のせいで初めてなんですけど。





今ほど猫かぶりをやめたい時はない。





「今日はどうしたんですか?」

「ちょっと君を見に…。」





さすがにモデル。





かっこいい。





「勝負…正々堂々とやろうね?」

「あはは、どういう意味ですか?」

「…まさか、君の後ろにUMIがついてたとはね。」

「親子ですから。でも、俺は俺の力でここまで来ましたよ?」





お前とは違うんだよ!!





負けるわけがない。