木苺の棘

涙を流す私を抱きしめる
敢さん。

「ごめん」

貴方は、私が愛した人の
大切なお兄さん・・・

迷惑だなんて
本当に思ってない。

貴方の背に腕を回す、私

敢さんは、私を抱く腕を
強く強く締め上げた。

漣、ごめんね・・・

今、この時・・・

貴方を忘れていた訳
じゃないの

貴方の元へ帰りたい

だけど、敢さんを放って
置けなくて・・・

敢さんは、巽の為に
組長を刺した。

異母弟の復讐の為に・・・

私が愛した巽の為に
貴方は、その手を汚した。