木苺の棘

「命など惜しくは無いが
 あの場で、奴らに殺られて
 遣ることだけは
 癪(しゃく)に障る」

「どうして?
 
 どうして、そんなこと・・・
 
 タツミは喜んだりしないよ」

敢さんは、冷笑する。

「ああ、きっと今頃
 
 馬鹿なことをしやがって
 誰が頼んだ・・・
 
 そう言って
 呆れているだろうな」

「あきれてなんてないよ
 ・・・悲しんでる」

私の言葉に、敢さんは
黙り込む。

「これから

 どうするの?」

「明日、出頭する
 
 お前には兄弟揃って
 迷惑かけたな

 明日からは、開放される」

「そんな言い方、やめて・・・
 迷惑、そんなんじゃない」