貴方の肌蹴たシャツから
覗く、刺青・・・

貴方の全て鮮やかな
色となり、私の瞳に映る。

私は、後に知る・・・

あの店は、彼の親分さんの
傘下の元にあるらしく
何でも筒抜けらしい。

マンションの前で停まる
タクシー。

「あれっ、モカちゃんの部屋
 電気消えてるよ」

「本当だ・・・」

照明が消えてるのは
巽が部屋に来ているから。

「じゃあ、リラさん
 お休みなさい」

急ぐ私に、リラさんは言う。

「モカちゃん、私からの忠告
 彼に本気にならないこと」