木苺の棘

私は、背伸びをして貴方の
首に両腕を絡ませた。

「ねぇ、約束して
 もう二度とあんな風に
 私を抱かないで
 
 一方的な愛なら
 いらないよ」

「ああ、約束する
 
 ごめんな、アリス

 お前を愛してる」

「どうして、私の名前?」

「アリス、黙って」

貴方の唇が、また私に触れる。

「タツミ
 本名で呼ばないで
 嫌いなの、私」

貴方は頷き、キスをくれた。

私は、自分で決めて貴方を
受け入れた。