木苺の棘

「そうですね・・・」

「ナガト
 十分、気をつけるから
 心配しないで」

漣が日本に戻っていること

漣に、もうすぐ逢えること

私は何も知らずに憂鬱な想いを
抱えながら、新規のお客様の
接客をしていた。

BARを幾つも、所有している
というお客様が今度、女性を
ターゲットにした居酒屋を
オープンさせた、その話で
場内は盛り上がる。

それなのに、私は出勤前に
偶然、駅で目にした週刊誌
の見出し。

急いで、手にして読んだ
雑誌の内容に
心を奪われ、囚われて
ボーっとしていた。

「今度、新しく出店した
 居酒屋に君達を
 招待するよ」