木苺の棘

「彼女を
 
 傷つけた・・・」

チアキは、漣の肩を
強く叩いた。

「いいんじゃねえ
 今回の件は、どう考えても
 彼女が悪い
 
 お前が言わなくても俺達が
 言ってた

 それにレン、お前が絶対に
 傷つけちゃいけない人は
 アリスだけだ」

彼女を傷つけても
アリスを守る。

八重を傷つけても、アリスを
選んだように・・・

俺は、アリスを守る。

永戸と別れてタクシーを降りた
捺の傍に近寄る男。

「イワサさん
 愛するレンさんには
 会えましたか?」