木苺の棘

「ごめんなさい」

貴方の腕から逃れた私は
外れたブラウスのボタンを
上から順番に掛けていく。

その腕を掴む、貴方の力は
凄まじく

私の腕に痛みが走る

貴方の手がどんどん
私の腕に食い込む。

「タツミさん
 痛い、離して」

腕から放れる貴方の手

ホッとした瞬間

その手は、次に
私の手首を握る。

貴方に引き寄せられて
口づけを交わす。

貴方の腕の中・・・

息もできない程に熱い口づけ

私、貴方を愛していないの。