木苺の棘

私は、漣の腕に抱かれながら
この胸の奥深くに、ずっと
住み続ける、愛しいあなたに
語りかける。

『あなたを忘れること
 許してください』

『俺を忘れて・・・』

「アリス、どうした?
 
 どうして泣くの?」

漣の、私への愛の為に
私は、あなたを忘れる。

「レンに逢えて
 うれしい・・・」

貴方は、私を強く
抱きしめて、告げる。

「アリス、しばらくの間
 一緒にロサンゼルスに
 行かないか?」

「ロサンゼルス?」

「ああ、俺は明日
 仕事の為にロスに発つ
 
 しばらく、日本には
 戻って来れない

 お前を連れて行きたい」