木苺の棘

触れ合う手を、繋ぐ。

マンションの前、私は
漣と繋ぐ手を解く。

そして、貴方から離れ
辺りを見渡した。

そんな私の手を、漣は
パッと掴んで言ってくれる。

「堂々としてればいいさ
 
 疚(やま)しい事など
 何も無い」

「でも・・・」

手を繋いだまま、私達は
待たせてあった車に
乗り込んだ。

「ナガト
 取り合えず出して」

「はい」

不安な私は、流れる風景の中
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