木苺の棘

そう、お酒を飲むだけなら
付き合っても構わない。

お店に、毎日通ってくれて
私を指名してくれる貴方に
私は、心から感謝している。

貴方に御礼を言わなくちゃ
いけないと思いながら
私は言えずにいた。

ホテルの窓から一望できる
キラキラと輝くネオン・・・

私は、手を伸ばす・・・

今にも、この指先に

触れそうで・・・

「きれい」

「ああ」

儚い世界・・・

綺麗過ぎて、何だか怖い。

怖くて、怖くて堪らない・・・