木苺の棘

裸のまま、抱きあって
ベッドに横たわる。

汗ばんだ私の額にかかる
髪に貴方は、指先を通して
後ろへと流す。

「アリス、大事な話がある」

漣の話を聞いて、私は驚いた
けれど、何となくそうなる事
を予感していた。

彼女の存在を知った
あの日から・・・

「やっぱり、そう・・・」

やっぱり、彼女は漣の事を
好きだと言うのね。

八重に生き写しの彼女
岩浅 捺さんは、必ず漣を
私から奪おうとするだろう。

その時、私はどうする?

布団を纏い、上体を起こす私