木苺の棘

私は、漣の元へ駆け寄り
そのままの勢いで貴方に
抱きついた。

「こんなところで
 何してるの?」

「待ってたの
 一秒でも早く
 貴方に逢いたくて」

見つめ合う、二人・・・

今すぐ、貴方に口づけたい。

遠くで、捉える望遠レンズ。

こんな真夜中に
レンズを覗く・・・人影。

ザー、ザー

その時、雨が勢いよく
降り出す。

「レン、濡れちゃう」

私は、持っていた傘を
パッと開いた。

「準備、いいね」

赤い傘の中で、私達は
口づけを交わす。

レンズから身を隠して・・・