木苺の棘

「ええ、知っているわよ」

「教えてください
 彼の事を?」

どうして、こんなにも
巽のお兄さんの事を
知りたいのか・・・

私にも、分からない。

「駄目よ
 それだけはできないわ
 貴女はもう、ヤクザとは
 何の関係も無い人・・・
 
 今更、何もヤクザの女に
 戻る事は無い

 それに、彼には
 近づかない方がいい・・・」

ヤクザの女・・・

私達の話を、隅の席の男性が
立ち聞きしていた事になど
全く、気づかなかった私。

気づかずに私は、巽の
お兄さんの事が気になっていた

その頃、漣にもひとつの
再会があった。

漣は、彼女の出現に
驚いている。

まさか、そんな・・・