木苺の棘

「ツユカ、お前・・・
 まだ、ここに居たのか?」

「ええ・・・」

露歌さんは、その男性の
装いを見つめる。

「貴方は、獄中から出て来ても
 まだ、ヤクザやってるのね?
 馬鹿な人」

露歌さんは、これ以上無いって
程に、美しい瞳で彼を見つめた

その瞳は、微かに
潤んでいるようにも見えた。

「私も
 ご一緒してもいいかしら?」

「ああ、構わないが
 俺は、これを飲んだら帰る
 
 この後も野暮用で
 ゆっくり酒を飲んでる
 時間は、俺には無い」

「ツユカさん、あの・・・?」

私は、彼の事を知りたい。

貴方は、誰なの・・・?