貴方に甘えてばかりの私を
許してね

我が儘は、もう言わない。

正直、八重に似た彼女の事が
頭を過ぎると何ともいえない
不安な気持ちになるけれど

漣と彼女の接点は無くて
心配するような事は何も無い

彼女は、八重じゃない。

翌朝・・・

「レン
 私は、もう大丈夫だよ
 
 気持ち、落ち着いたから
 私の事は気にせずに
 お仕事頑張ってね」

「ああ
 時間ができたら連絡する
 何かあったらお前からも
 ・・・・・」

「連絡するよ」

玄関先で手を振りながら
貴方を見送る私。

貴方は、エレベーターまでの
距離を何度も振り返る。