木苺の棘

八重(彼女)が私を見つめてる

その眼差しが私の胸に
突き刺さる。

私は、漣の手を強く握り締めた

貴方は、私を抱きしめて
何度も何度も、彼女は八重では
無いと繰り返し伝える。

そう伝えながら、貴方は私を

強く、強く

壊れるほどに強く、抱きしめる

「レン、分かったから・・・
 大丈夫だよ、苦しい」

解かれる腕・・・

苦しいのは、彼女の姿に
嫌でも、過去を思い出すから

私は、彼女を

これ以上、八重を

傷つけることはできない。

今また、私は囚われる。