木苺の棘

これでも仕事を覚えるのは
早い方で、もうそれなりに
お客様の相手をする事は
できる・・・

それなのに?

「バレちゃったわね」

ママは、言う。

「タツミさんがね
 モカちゃんを、ずっと
 指名してくれているのよ
 
 あなたには、黙っていて
 欲しいって言われているの

 仕事もろくにできない
 ヘルプのあなたに
 指名が付くなんて

 それを面白く思わない店の
 女の子は、きっと
 少なく無いでしょうから」

「そうだったんですか?
 
 それなら、ママ
 もう私は、一人でも
 お客さまの席に付いて
 いいんですか?」