木苺の棘

「ああ、分かったよ
 
 曲が出来上がれば
 レコーディングに入る

 その後は、多忙になって
 今までのように、アリス
 お前にも逢えなくなる
 
 ごめんな」

「ううん、謝らなくていいよ
 
 謝らなくちゃいけないのは
 私の方だよ 
 貴方に甘えてばかりで
 ごめんなさい
 
 もう、私は大丈夫だよ
 
 貴方の私への愛を信じて
 もう不安に思ったりしない」

ほっと安堵の表情を浮かべる
貴方を、私は見つめる。

その視線の先・・・

ずっと後ろ

テレビ画面に映し出される
その姿に私は目を奪われた。

「ヤエ・・・なの?」