木苺の棘

「嘘でも
 客の前では笑え
 酒が不味くなる」

ボソっと話す声

サングラスを外す
冷たい視線・・・

すごい威圧感に私の
体は震える。

「まあまあ、タツミさん
 そんなに怒らないで
 あげて

 この子は、今日が
 初仕事なのよ」

「怒ってませんよ」

「姉さん
 兄貴はいつも
 こんな感じですよ」

「そうね
 
 ほらほら、モカちゃん
 お酒、頂きましょう」

ママからグラスを受け取る。