木苺の棘

漣に肩を抱かれて、私達は
部屋を出た。

別れの時が、やって来る。

別れたくないから
私は、話を止めない。

「そうだ、レ・・・」

辺りを見渡す。

「たまき先輩、今度
 映画に出るんでしょう?」

「よく、知ってるね」

「何でも知ってるよ
 撮影は、もう終わったの?
 演技ってどうだった?
 やっぱり、難しいの?
 台詞は、覚えられた?」

「アリス、心配しなくても
 また、すぐに逢えるさ
 
 今度、ゆっくり話そう
 連絡するから
 お前からもして?」

「うん」