木苺の棘

「ああ、はい」

握手を交わす、二人。

「ありがとうございます
 一生の思い出になります
 
 これからも、ずっと
 応援しています
 
 頑張ってください」

にっこりと微笑む
彼女の表情を見つめる。

彼女は生きている・・・

「ありがとう
 君も・・・
 頑張ってね」

その時、マネージャーの
携帯電話が鳴る。

「はい、すぐに伺います」

急の仕事が入ったとだけ
伝えて、二人は会場を
後にした。

静かな、タクシー内・・・

「ナガト
 さっきの子、知ってる?」