木苺の棘

「モカちゃん、お待たせ
 帰りましょうか」

「はい」

同じマンションへ帰る
リラさんとタクシーに
乗り込む。

「運転手さん、この車
 煙草、吸ってもいい?」

「はい、どうぞ」

「モカちゃん
 禁煙止めたの?」

「ずっと吸ってなかったん
 ですけど・・・」

私は、少し窓を開けて
煙草を銜える。

「男が吸ってるって訳ね」

頷く、私の唇から
煙が舞い上がる。