木苺の棘

「何でもないさ」

漣は、微笑む。

「そうか、ならいい
 タマキ・・・
 本当に良かったな
 
 お前達がこうなって
 俺、とっても嬉しいよ
 
 もう、何があっても
 アリスを放すなよ

 じゃあ、今日はこれで
 帰るとしますか」

「チアキ、ありがとう」

「そうだ、タマキ
 また、アリスとも
 ゆっくり会って話したい
 
 時間作ってくれるように
 話してよ

 じゃあ、明日」

重い扉は、閉まる。

俺はもう、アリスを
手放さなければ・・・