木苺の棘

私は、ずっと誰かに
そう言って欲しかった。

八重の死が悲しくて
堪らない

ただそれだけなのに

泣いてる自分が
おかしく思えた・・・

この涙は、嘘・・・?

どうして、八重を殺した
アンタが泣くの?

おかしいよ・・・

私は今、何も考えずに
八重を亡くした悲しみに
打ち拉がれる。

漣にしがみ付き
声をあげて子供のように
泣いている。

涙が枯れ果てた時

私の胸の遣えがスーッと
消えていく。

貴方の言葉で、私はやっと
前へと一歩を踏み出す事が
できる。

八重の死から解き放たれる。