木苺の棘

錯乱するアリスの頬を
漣は思いっきり打った。

パチン・・・

痛い・・・

だけど、打った漣の手の方が
もっと痛いはず。

私は、貴方に打たれて
正気を取り戻す。

漣は、私を強く
両手に力を込めて
抱き締めてくれた。

「アリス、違う
 間違えるな
 死を選んだのはヤエ自身で
 お前の言葉が原因じゃない

 ヤエは弱かっただけ
 ただ、それだけだ

 お前は何も悪くない
 
 俺がもし、お前でもヤエに
 お前と同じ言葉を言ったさ」

「レン、本当?」

「ああ」

ありがとう・・・