木苺の棘

「・・・
 レンの隣で、私の胸は
 ドキドキと高鳴って
 
 ある時、私ね
 思い切って先輩に言ったの」

『タマキ先輩、今度
 ギター教えてください』

『ああ、いいよ
 古いギターがあるから
 貸してやるよ
 ちょうど、アリスの分も
 あるし、今度二人で
 俺の家に遊びに来いよ

 でもアリスの、あの小さな手
 じゃ、弦は押さえられない
 かもな』

八重は、気づく・・・

「レンが、何かを話す度に
 私に聞こえる言葉
 
 アリスは・・・
 アリスが・・・
 アリス、アリス・・・

 レンがアリスを好きな事
 なんて、私は知りたくない
 なのに・・・・・・

 そして、レンは
 アリスの名を呼ぶ度に
 とっても嬉しそうに微笑むの
 ・・・」