木苺の棘

私が、八重・・・

最後に貴女に
言ったはずの言葉

『許さない』

その言葉をそのまま
貴女は夢の中、私に返した。

「アリス・・・?」

貴女は、私から漣を
奪い返す。

漣、貴方の腕の中で
私は呟く・・・

「ヤエ、あなたは
 また、私から
 大切な物を奪う

 先輩を奪い
 タツミを奪ったように
 私から全てを奪う」

貴女は、私から漣を奪う。

「アリス
 奪うなんて言い方は
 止せ

 止すんだ・・・

 ヤエの事を
 そんな風に言うな
 言うなよ」

私の瞳から、涙が溢れ
流れていく。