木苺の棘

この私に
見せびらかすように。

八重は、たまき先輩の
耳元、何かを囁く。

先輩は、八重を見つめ
八重の唇にキスをした。

その後、八重は一度も
振り返らずに、先輩と
腕を組み歩いて行く。

八重は、あの時
私の存在を、この世から
消し去った。

酷い仕打ちに、私は
泣きながら走って
家へと帰った。

もしかしたら、これも
今は存在しない
貴女からの仕打ち、警告。

『許さない』

私の想いを、漣から遠ざけて

漣を私から奪い返そうと
している・・・八重。