木苺の棘

濡れた洋服を手に持つ
アリスの浴衣姿。

「大丈夫だよ
 チアキは、室内には
 入らない
 
 それから、アリスの服は
 彼女に聞いてくれるらしい
 だから、心配しないで
 
 濡れた服は、そのまま
 持って帰ろう」

「うん・・・」

「貸して」

私から湿った洋服を受け取った
貴方は、テーブルの上に置く。

「アリス、もう少し
 ベッドで話そう?」

「うん」

ベッドの端に、並んで腰を
降ろす私と漣。

「チアキ先輩に、雨に
 濡れたなんて嘘・・・」